推しぬい服のお客様

手芸工作部に某アニメキャラクターの公式ぬいちゃんをお連れのお客様!
お二人でのご来所です。
可愛らしい20cmサイズの公式ぬいちゃんに
手作りのお洋服を着せてあげたいとのこと。

ストーリーとキャラクターへの愛が深いお二人。
選ばれたこの生地の色柄は、二人の関係性に深く関わっていて
わかる人にはすぐにわかる、のだそうです。
お人形の並び順、模様が体のどちら側にあるかなどもポイント。



胴体部分にBOXが仕込まれていて、押すとセリフを言ってくれるという特別仕様。
そのせいか、体の形が少し一般的なものと違っていました。
ご希望は「シュッとしたおしゃれな襟付きのシャツ」ということでしたので、ピッタリと体に沿うシャツのパターン作り、採寸からという大仕事です!

生地は猫工研の在庫ハギレから似合うものやキャラクターの「概念」を表す柄などを選んでいただきました。
(サポート付きコースの時間利用であれば、在庫資材のご利用は無料です。特にこだわりの資材がなければ、手ぶらでお越しいただいても大丈夫です!)

お裁縫は多少するけど、洋裁経験はなく人形服も初めてというお二人。
人間の服と似ているところと違うところ、ほつれ止め液や布用ボンドの使い所などお話ししながらの作業です。

小さいから簡単ですぐ完成するかというとそんなことはなくて、むしろ難しい部分も多いです。
左右が2ミリずれたら明らかに歪んでるのがわかってしまうし、カーブはきつい。ミシンで縫える部分もあるけど、小さいものはコツと技が必要だったりします。
こだわりのキャラ衣装を再現したいとなると、縮尺のバランスや質感の表現などどんどん難しくなる世界。

人形服専門の作家さんがどんなに手間と技術をかけて素敵な「ぬい服」を作っていらっしゃるのかがよくわかります。
材料の量は人間サイズに比べたらほんの少しですが、その子にちょうど良いサイズを用意するのはとても大変な仕事なんです。

2時間のご予定でしたがパターン作りからで3時間程度。
シャツは完成に至らずでしたがあと少しのところまでできたので、ご自宅で仕上げされるとのことでした。
遠方の方には、わからないところがあればいつでもご連絡くださいとお伝えして、近くにお住まいの方には仕上がるまでフォローさせていただくことにしました。

使用する生地の厚みや伸縮性が人間用より影響が大きくなる
なかなかフィットする型が引けず焦る

採寸してパターン引いて、不織布で仮縫いして、修正してを繰り返します。

何度も脱いでもらってすいません

<手芸工作部のサポート付時間利用>
こんな服を着せたい!というデザインとお人形をお持ちいただきましたら、作り方のアドバイスとサポートをさせていただきます。
凝った作品(礼装や装飾の多いデザイン)や人形本体から作りたいという方は、全てを猫柳工作研究所で作業されるより、ご自宅でできることを進められて、数回に分けて通っていただくとお得にご利用いただけるかと思います。

※ご自身で作れるようになっていただくのが目的ですので、製作代行は原則お受けしておりません。どうしても技術的に難しい部分のみをお預かりして代行させていただくことは可能ですが、別途料金が発生しますのでご了承ください。